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認知症は治療(目に見える改善)できる病気です-まとめ

一般に認知症の方は、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管障害型認知症、その他前頭葉型、と分類されます。

原因ごとに治療が成立すると思われがちですが、それでは医療情報と経費は年々膨らむばかりです。
今回お示しした治療はどの病型でも有効だと私は考えています。
食事、睡眠、運動、生活リズムを整えれば認知症は必ず改善するでしょう。

しかし、独居で高齢の方の場合、食事に注意したり、持続陽圧呼吸法を(CPAP)実施するのは難しいことも多いかと思います。
また、一人では散歩もできない、概日リズムを戻すのに高照度光療法もできない、という方もおられるでしょう。

認知症治療の一番の問題点は貝原益軒のいう「心の主人」或いはシュバイツアー博士の言う「患者の中の医師」が存在しないことです。
簡単に言えば治す必要性を感じていない方を治すのは難しいということです。

しかし、世間で困っているのはこういう方々です。
物忘れ外来を代表するような従来の診療制度では決して治療はうまくいかないでしょう。

治療の必要がないと思う方に来ていただける場所(クリニックや病院ではない)が必要です。予防のデイサービスというのも難しいように思います。

私のクリニックではキューバで行われているオゾン療法(血液ではありません)を認知症を含めた多くの難病に用いています。

キューバの報告によれば認知症のタイプを問わずこの方法は73%-90%の確率で高次機能を著明に改善させます(Rodriguez et al. 1993)。
一切副作用はありません。アルツハイマー病やレビー小体型認知症で中等症の方では通常高次機能のスコアが7点程度上昇します。

中には介護が激減する劇的な改善を示す方もおられます。
この方法では腸内細菌を平衡化し、赤血球は変形機能が高くなり自分より小さな血管を広げながら抜けていきます(この部分は私の想像ですが)。

微細血流が改善し、爪が生え変わり、白髪が減ったり、毛髪が増えたりします。
脳への血行も大幅に改善することも改善の大きな理由でしょう。

大変効果のある良い方法ですが、「こころの主人や自分の中の医師」がいない方を治すのは至難の業です。
即ち「ヒトを治す」ということは治療の技術の問題ではなく、治そうとする主体(患者さん)と医療者のなかで生じる交流関係を進化させることなのです。

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