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パーキンソン病におけるウエアリングオフの対処方法-1

私は刀根山病院から移動し、新たな治療を提供できる豊中市の医療法人 篤友会オーガニッククリニックに現在勤務しています(www.organic-clinic.jp)。


私が行っている手法では薬が効かないパーキンソン症候群(多系統萎縮症)も治療することができますが、それについては少しづつ説明をさせて頂きます。

今回は久しぶりにパーキンソン病の話題を致します。

多くの患者さんがウエアリングオフに悩んでいるかと思いますが、私は以前のブログで「ウエアリングオフはドパミン刺激の副作用」と述べました。
これは私の説ではなく既に論文書かれています。
しかし、では何故薬剤の副作用が出現してくるのに半年から数年かかるのでしょうか。
また、起床時のドーパ製剤は効果的なのに何故午後からはドーパ製剤の効果が弱いのか。
もう少し踏み込んで考察を試みます。

モノアミンオキシダーゼB(MAOB)阻害剤というパーキンソン病治療薬がありますが、この薬の最大効果は数か月後となっています。ゆっくりと効果を示すという点では食事療法にも似ています。
実は腸内細菌もMAOBという酵素を持っているのです。
クレブジエラなどもMAOBを持っており、モノアミンを代謝する能力があります。
ドーパ製剤はこの細菌のMAOBで代謝されている可能性はないでしょうか。
MAOB阻害剤は吸収されて体内で効果を示すと考えておられる方が多いかと思いますが、好ましくない腸内細菌を抑制することで薬剤の有効性を挙げている可能性もあるかと思います

この発想が正しければ、長期ドーパ製剤の服用によりドーパを好む腸内細菌が徐々に増加し、最終的に薬剤効果を減弱することでwearing offを惹起していると考えられます。
話を整理しますと、
長期ドーパ製剤服用→それが好きな細菌が年単位で増殖する→服用した薬剤の効果が短い
ということになります。

ではどうして午後からより起床時の方がドーパの効果が良いのかですが、これは食事やドーパ製剤の影響で小腸内の細菌が増殖しているからではないかと思われます。

以上の私の仮説が正しいとすれば、どのような対処方法が考えられるでしょうか。
小腸内細菌異常増殖については抗生物質を用いるのが一般的ですが、耐性菌の問題や長期服用の問題があり良い対策とは言えません。
一番簡単な対策は、お昼ご飯を抜くことです。
これは多くの患者さんで有効な場合が多いと思います。
また、パン食の方は、パンからご飯に変更してみては如何でしょうか[眼鏡]



最後に現在の勤務先のご案内です。
たくさんの病気を持っている、薬が多すぎて困っている専門の診療を受けているが改善しない、など慢性疾患で困っている方の為に開設致しました。
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医療法人 篤友会 オーガニッククリニック
大阪市豊中市本町3-1-57 ルミエール豊中 102号
電話: 06-6151-5613 FAX: 06-6151-5614
http://www.organic-clinic.jp/
午前:月、火、木、金 9:00~12:00(受付終了11:30)
午後:月~金 13:00~18:00(受付終了17:30)

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