【続】本当のパーキンソン病の話をしよう-5
- 眼に光があたればパーキンソン病は改善する -
2014年10月に大阪の中之島センターという場所で、「眼に光を照射したらパーキンソン病がよくなるって知ってますか?」という市民公開講座を開催しました。
講演者はオーストラリアのウイリス博士です
この先生は、16年近くパーキンソン病の高照度光療法(BLT)を実践している世界唯一の方です。
私共は、この先生からこの方法を教えて頂き3年実践しています
セミナーでは、この先生の実績を中心に、お話しいただきましたが、多くの患者さんが全く進行していませんでした。100名限定で行いましたが、大阪府、和歌山県、奈良県、兵庫県、なんと東京からも聴衆の方が来られ、丁度良い人数となりました。
質問も高度で中身の濃い内容で、私もびっくりいたしました
最後に私共の病院での実績を少し紹介させて頂きました。
パーキンソン病が進行しないというのは世界の非常識で、この先生の発表は世界的には信じられていなかったように思います。
多くの神経内科の先生はこの治療方法を知らないと思います
網膜にもドパミンがあり、それがパーキンソン病では減少しているという報告もあります。
コントラスト感度の低下、複視(者が2重に見える)などの多彩な症状は網膜のドパミン減少と関係しているかもしれません。
目に神経毒を注射しますとパーキンソン病になります。
パーキンソン病のモデル動物の眼にドーパ製剤を注射しますとパーキンソニズムが改善します。
網膜にレビー小体が存在することが昨年明らかになりました。
眼に光が当たると、ドパミンが放出されることは知られています。
以上から、高照度光療法がパーキンソン病に効果を示すことは理にかなっているのではないでしょうか。
私の患者さんでもwearing offが消失した方もいます
悪夢、むずむず脚症候群、夜間覚醒なども改善します