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認知症は治療(目に見える改善)できる病気です- その①

認知症の治療と言いますと多くの方は薬を服薬したりすることを想像されるでしょう。
西洋医学では認知症を、アルツハイマー型、レビー小体型、多発性脳梗塞型などと分類します。
このように分類し原因別に治療しようとすると迷路に入り込みます。

私は分類はしますが、三者とも同じ方法で治療します[眼鏡]
リコード法と呼ばれている手法で認知症が改善すると言われていますが、私がクリニックで行っている、食事、睡眠、運動などからのアプローチです。
アルツハイマー病は「脳の糖尿病」とか「感染症」(歯周病菌が脳で発見されたので)とか言われるようになりました。
生活からアプローチすれば、製薬会社が販売している薬と違い介護者からみて明らかな改善が見られます[ひらめき]

そこでいくつかポイントを挙げて説明しましょう。
① 歯周病はありますか?
② ピロリ菌はいましたか?
③ 食後にお腹が張ったりしますか?
④ いびきはかきますか?昼間眠いですか?不眠は?
⑤ 骨粗しょう症はありますか?
⑥ 糖尿病はありますか?血糖値は?
⑦ 肺や鼻の感染症の既往はありますか?


以上の項目について全部を説明しますと膨大なページ数になりますので、かいつまんでポイントを説明していきたいと思います。詳しいことを知りたい方は私の著書をお読みいただければと存じます。

本日は歯周病についてです[exclamation]
既に以前から歯周病の重症度とアルツハイマー型認知症の重症度が相関するとか、口腔内常在菌に対する抗体価がアルツハイマー型認知症では高い、などの報告があり歯周病とアルツハイマー病の関連性は指摘されていました。
今年になり、歯周病菌であるPorphyromonas gingivalis(P.gingvalis)遺伝子がアルツハイマー病の脳や脳脊髄液に存在することが報告されました(Sci Adv 2019;5(1):eaae3333)。
ここでのポイントは菌が培養で見つかったのではなく遺伝子で見つかったことです。
歯周病菌は動脈硬化病変中でも見つかっていますので、これ自体は驚くことでないでしょう。
ということでアルツハイマー病の方はまず歯周病を治療していただかないと進行は止められないことはお分かりいただけるかと思います。

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