あまり教科書には書かれていないのですが、パーキンソン病の方の中に「みぞおち」あたりが圧迫され、長く立つことや歩くのがつらいという方が時々おられます。

神経内科の医師もどうしたら良いか分からないと思います#59142;
横になると症状が消失し、背中を伸ばすと楽になるのが、この病態の特徴です#59029;

私はこの病態を、腹部皮下神経絞扼症候群と推察しました#59034;
脊髄から出てきた神経はぐるっと回って、腹直筋の間から出てきて、みぞおちのあたりの皮膚感覚を支配します(下図参照)。
腹直筋の緊張が高まり、前屈姿勢が強いとこの神経が絞扼されて症状が出現するというのが私の仮説です。
みぞおちに麻酔薬を注射しますと背中が伸びてその症状が消失しましたので、この説は正しいのではないかと思っています。




腹部皮下神経絞扼症候群ACNESと呼ばれ腹痛の鑑別に挙げられています。
私はパーキンソン病の腰痛にも同じようなことが起こっているのではないかと推察しています。
私の仮説は世界的にも誰も述べていないので医師にとっても理解は簡単ではないかもしれません。

麻酔薬での効果は数時間ですので治療としては駄目です#59142;
患者さんがご自身で行うことができるのは腹部を伸ばすストレッチです#59034;
この症状を緩和する方法を色々考案してきました。

十分ではないですが、何とか改善できる手法が見つかってきましたので困っている方がおられればご相談ください。


たくさんの病気を持っている、薬が多すぎて困っている専門の診療を受けているが改善しない、など慢性疾患で困っている方の為に開設致しました。
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